「Pm」刻印は偽物じゃない!戸塚で救出する、昭和初期の「本物のプラチナ」と「サンプラチナ(SPM)」の決定的違い|おたからや 戸塚店
- おたからや戸塚店スタッフ2号

- 2025年12月25日
- 読了時間: 10分
横浜市戸塚区にお住まいの皆様、こんにちは。おたからや戸塚店です。
ご実家の遺品整理や、長年開けていなかった宝石箱の整理をしているとき、黒ずんだり変色したりした古いアクセサリーが出てくることはありませんか?特に、昭和の時代にお祖母様やお母様が愛用されていた指輪やネックレスには、現代では見慣れない刻印が打たれていることがよくあります。
その代表格が「Pm」という二文字の刻印です。
現代のプラチナ製品には「Pt900」や「Pt950」と刻印されていますが、昔の製品には単に「Pm」とだけ書かれているものがあります。これを見て、「Ptじゃないから偽物だ」「これはただのメッキのアクセサリーだ」と自己判断し、不燃ごみとして処分してしまう方が後を絶ちません。

断言します。その自己判断は、現金をドブに捨てるようなものです。
この「Pm」刻印は、日本のジュエリー史における【歴史の証言者】であり、その多くが金銭的な価値を持つ「本物のプラチナ」です。しかし一方で、昭和の時代にはプラチナの代用品として開発された「サンプラチナ(SPM)」という素材も広く流通しており、これらが混同されることで多くの悲劇(廃棄)が生まれています。
この記事では、おたからや戸塚店のプロ査定員が、「Pm」と「SPM」の違い、そしてなぜ古いボロボロの指輪が高額査定に化けるのかを徹底的に解説します。戸塚エリアで遺品整理を進めている方は、ぜひ最後までお読みください。
昭和の遺産「Pm」刻印の正体とは
まずは、誤解の多い「Pm」という刻印について、その正体を金属学と歴史の観点から紐解いていきましょう。
1. 「Pm」は「Platinum」の古い略称
現在、プラチナの元素記号は「Pt」ですが、かつて日本ではプラチナを「Pm」と表記していた時代がありました。これは「Platinum Metal」の略であったとも、単に当時の慣習であったとも言われていますが、重要なのは「Pm刻印 = プラチナ製品である」という事実です。
この表記が使われていたのは、主に戦前から1960年(昭和35年)頃までです。つまり、「Pm」刻印があるというだけで、そのジュエリーは少なくとも60年以上前のヴィンテージ品であるという【年代の証明】になります。
2. なぜ「Pt900」のように数字がないのか
現代のジュエリーは、造幣局の品位証明やJIS規格により、含有率を厳密に表記することが求められます(例:Pt900なら純度90%)。しかし、昭和初期から中期にかけては、この基準が現在ほど厳格ではありませんでした。
そのため、単に「プラチナを使っている」という意味で「Pm」とだけ打刻された製品が多く作られました。このアバウトさが、現代の私たちを惑わせる原因となっていますが、逆に言えば、職人が手作業で一つひとつ刻印を打っていた【古き良き時代の手仕事】の名残でもあります。
3. 「Pm」の実際の純度は?
ここが査定における最も重要なポイントです。「Pm」としか書かれていない場合、その純度は一定ではありません。おたからや戸塚店でX線分析機などを用いて詳細に検査すると、以下のようなケースが見られます。
ケースA(高品質):Pt850 〜 Pt900相当(現在の基準も満たす高純度)
ケースB(標準的):Pt700 〜 Pt800相当(現在の基準よりは低いが、立派な貴金属)
ケースC(低品位):Pt500未満(プラチナを含んではいるが、割り金が多い)
重要なのは、たとえ純度が現在の基準(Pt850以上)に満たなくても、「プラチナが含まれている限り、買取価格はつく」ということです。Pm刻印の製品は、全体が太く重厚に作られていることが多く、純度が低くても総重量があるため、驚くような査定額になることが珍しくありません。
似て非なるもの「サンプラチナ(SPM)」の罠
「Pm」が本物のプラチナであるのに対し、見た目がそっくりで非常に紛らわしいのが「サンプラチナ」です。刻印は「SPM」や「Sun Platinum」と打たれています。
1. サンプラチナ(SPM)とは何か
サンプラチナは、昭和5年(1930年)に日本で開発された合金です。その成分は主に以下の通りです。
ニッケル:85%
クロム:11%
銀、その他:少々
お気づきでしょうか。ここには「プラチナ(白金)」は一滴も含まれていません。 サンプラチナは、ニッケルとクロムを主成分とする「合金」であり、ステンレスに近い性質を持っています。
2. なぜサンプラチナが普及したのか
戦時中や戦後の物資不足の時代、プラチナは軍需物資として管理されたり、輸入が途絶えたりして非常に貴重でした。しかし、人々は白く輝くジュエリーへの憧れを持ち続けていました。
そこで登場したのが、耐食性に優れ、空気に触れても変色せず、プラチナのような白銀色の輝きを放つ「サンプラチナ」です。
歯科材料:丈夫で錆びないため、歯の被せ物や入れ歯に使われました。
眼鏡フレーム:丸メガネの素材として一世を風靡しました。
ジュエリー:安価でプラチナの代用品となるため、指輪や帯留めなどに多用されました。
3. 査定における「Pm」と「SPM」の決定的な差
ここが運命の分かれ道です。
Pm(プラチナ):金相場の高騰に連動し、【数万円〜数十万円の価値】がつく可能性があります。
SPM(サンプラチナ):貴金属としての資産価値はほぼゼロです。アクセサリーとしてのデザイン価値のみでの評価となります。
一文字違いの「S」があるかないかで、その価値は天と地ほど変わります。しかし、素人目にはどちらも「銀色の古い指輪」にしか見えません。だからこそ、プロの鑑別が必要なのです。
戸塚店が教える、刻印の読み解き方【完全保存版】
ご自宅にあるジュエリーの刻印をルーペで確認してみてください。以下のリストを参照することで、ある程度の予測が可能になります。
Pm:プラチナ。【高価買取対象】純度を詳細検査し、重量で買取します。
Pm900 / Pm850:プラチナ。【高価買取対象】昔の表記ですが、純度は現在の規格に近いです。
Pt:プラチナ。【高価買取対象】比較的新しい、または海外製品の可能性があります。
SPM:サンプラチナ。【装飾品評価】貴金属としての価値はありません(デザイン性のみ)。
Sun Platinum:サンプラチナ。【装飾品評価】同上。
P.m:プラチナの可能性大。【要検査】ドットが入る場合も古いプラチナの可能性が高いです。
PM:プラチナの可能性大。【要検査】大文字表記の場合も同様です。
White Gold:ホワイトゴールド。【高価買取対象】金(Gold)です。WG刻印の場合もあります。
SILVER / SV:シルバー(銀)。【買取対象】単価は安いですが、量があればお値段がつきます。
※注意:刻印が見えない、消えている場合でも、比重検査等でプラチナと判明するケースが多々あります。刻印がないからといって捨てないでください。
汚れ、傷、変形は「高額査定」へのパスポート
お客様からよく伺うのが、「こんなに汚れているし、傷だらけだから恥ずかしくて出せない」というお言葉です。 おたからや戸塚店では、その「古さ」を全く逆の視点で捉えています。
1. 傷は「昭和の生活」が生んだヴィンテージの証
「Pm」刻印の指輪についている無数の小傷。これは、当時の女性が家事や仕事の最中も肌身離さず大切に身につけていた証拠です。 ピカピカの新品にはない、時代を経た金属特有の質感(パティナ)は、ヴィンテージジュエリーとしての風格を高めます。私たちは、表面の傷をマイナス査定するのではなく、【年代を経た本物の証】としてポジティブに評価します。
2. 「千本透かし」などの伝統技法
「Pm」刻印の時代の指輪には、台座の側面に「千本透かし」や「唐草模様」といった、現在では再現が難しい超絶技巧が施されていることが多くあります。 一見すると古臭いデザインに見えるかもしれませんが、海外のコレクターやジュエリー愛好家からは「日本の職人芸(Craftsmanship)」として高く評価されています。地金の価値(重さ)に加えて、こうした【デザイン費・骨董価値】をプラス査定できるのが、専門店の強みです。
3. 宝石の質が異常に高い
ここが最大のポイントです。昭和初期〜30年代頃、合成石も流行しましたが、天然石が使われている場合、現代では採掘できないような「非加熱のルビー・サファイア」や「最高品質のサンゴ」「コロンビア産エメラルド」が、無造作に「Pm」の台座に留められていることがあります。
台座が黒ずんでいるからといって、中についている石の価値が下がるわけではありません。むしろ、古い台座についている石ほど、処理がされていない希少な原石である確率が高いのです。 「枠が古いから石もダメだろう」という思い込みが、一番の損失です。
素人判断の危険性:磁石反応と比重
インターネット上には「磁石につくかどうかでプラチナを見分ける」という情報がありますが、これは大変危険な賭けです。
プラチナ(Pm):基本的に磁石につきません。
サンプラチナ(SPM):磁石につきません(ニッケル合金ですが、組成により磁性を持たないものが多い)。
シルバー(SV):磁石につきません。
つまり、磁石につかないからといってプラチナだとは限らないのです。逆に、古いプラチナ製品の中には、割り金(強度を出すために混ぜる金属)にコバルトなどが使われており、微弱な磁気反応を示すものさえあります。
また、手で持った重さ(比重)だけで判断するのも困難です。 プラチナは確かに重い金属ですが、小さな指輪一つで「これは鉛だ」「これはプラチナだ」と正確に判断できる人間はいません。
戸塚店では、以下のステップで科学的に判定を行います。
刻印確認:ルーペで「Pm」「SPM」等の形状を確認。
比重測定:貴金属専用の比重計を用い、水の浮力を利用して金属の密度を測定。
試金石・硝酸検査:必要に応じて、微量の試薬反応を確認(本体を傷つけない範囲で行います)。
X線分析:破壊せずに、金属の元素構成を%単位で特定(提携機関等含む)。
このプロセスを経ることで、刻印が消えかかっている指輪や、変形して元の形がわからない金属塊であっても、正確に「プラチナとしての価値」を算出できるのです。
戸塚・横浜エリアでの買取事例
おたからや戸塚店では、実際に以下のような「Pm製品」を買取させていただきました。
【事例1:戸塚区在住 60代女性】
品物:亡くなったお母様の遺品整理で出てきた、石が取れてしまった指輪の枠。
お客様の認識:「黒くて汚いし、石もないから捨てようと思っていた。」
刻印:薄っすらと「Pm」の文字。
結果:分析の結果、Pt850相当のプラチナと判明。重量があったため、数万円の買取となりました。
ポイント:「石が取れた枠だけ」でも、プラチナはプラチナです。リサイクル価値は変わりません。
【事例2:泉区在住 70代男性】
品物:昔の記念品でもらったというカフスボタンとタイピン。
刻印:「Pm」と「SPM」が混在。
結果:カフスは「Pm(プラチナ)」、タイピンは「SPM(サンプラチナ)」でした。しっかりと選別し、カフス部分に高額査定をご提示。
ポイント:まとめて持ち込まれた中から、価値あるものだけを正確に「救出」しました。
最後に:捨てる前に、まずは戸塚店へ
「Pm」刻印の製品は、日本の激動の時代を生き抜いてきた【歴史の証】です。そして、現在の金・プラチナ相場の高騰により、その資産価値はかつてないほど高まっています。
「汚れているから」「古いから」「よくわからない刻印だから」
そんな理由でゴミ袋に入れてしまう前に、一度立ち止まってください。その指輪一つで、ご家族で美味しい食事ができるかもしれませんし、ちょっとした旅行に行けるかもしれません。
おたからや戸塚店は、JR・地下鉄「戸塚駅」からすぐの場所にございます。 査定は完全無料です。もし結果が「サンプラチナ」であったとしても、査定料をいただくことは一切ありません。「もし本物だったらラッキー」くらいの軽い気持ちで、お買い物ついでにお立ち寄りいただければ幸いです。
眠っている「Pm」たちを、現代の価値として蘇らせましょう。皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
店名:おたからや 戸塚店
電話番号:0120-168-087
営業時間:10:00~18:00
定休日:土曜日
注意文(免責事項)
本記事に掲載されている買取実績や査定金額は、執筆時点の相場情報に基づいた事例です。
貴金属やブランド品の相場は、世界情勢や為替変動(円安・円高)により日々変動いたします。
また、お品物の保存状態(傷、汚れ、付属品の有無など)や製造年代によっても、実際の査定額は大きく異なる場合がございます。 そのため、記事内の金額はあくまで目安としてご理解いただき、正確な買取価格については、店頭での無料査定にてご確認ください。
当社は、古物営業法に基づき運営しております。買取の際は、ご本人様確認書類(運転免許証、健康保険証、マイナンバーカード等)の提示が必須となりますのでご注意ください。
反社会的勢力と認められる団体・個人からの買取は、いかなる場合もお断りさせていただきます。 本記事の内容は執筆時点の情報を基にしております。金属相場は日々変動しており、製品の保存状態や付属品の有無によっても査定額は異なります。正確な査定額を知りたい場合は、ぜひ店舗へ現物をお持ち込みください。
.png)








